国旗

北区の議場にようやく国旗日の丸(日章旗)が掲揚されました。
北区では、区制施行当時からの66年間、議場に国旗が掲げられたことはありませんでしたが、それがようやく掲揚実現の運びとなりました。

1999年の国旗国歌法の制定を機に、多くの区民の皆様から、どうして議場に国旗を掲揚しないのか、国旗掲揚は当たり前のことではないか、とのお叱りやご意見を頂いており、自民党を中心に保守系の議員の間では国旗掲揚が長年にわたって望まれておりました。
ちなみに、東京23区内では、現時点で10区が議場に国旗を掲揚しております。

しかしながら、北区では、議会内での規則や決まり事は、議員提案の場合は全会派一致での決着を目指す慣習があるため、変更のハードルは非常に高いものとなっております。
そのため、国旗に否定的な一部の会派のため、国旗掲揚への議論は長らく封印されてきておりました。

そんな折、昨年11月に一般区民の方から、議場に国旗の掲揚を求める陳情が議会に届きました。
議会の手続きを経た正式な陳情であれば、議会の委員会で多数決のルールの下で審査されることになります。
そのため、議員提案の場合は全会派一致を目指す慣習がありましたが、区民提案の陳情の場合はこれにとらわれることなく、多数決のルールに従うことになります。

今回の国旗の掲揚を求める陳情では、委員会での多数決による審査方法が適用され、一部会派からの強烈な反対がありましたが、無事に賛成多数で可決されることになりました。
その後、本会議に送付され同様に賛成多数で可決され、2月の議会定例会より正式に国旗が掲揚されております。

少し回り道をしましたが、66年の時を経て掲揚された日の丸を見て、ようやく当たり前の姿を見ることができたように思えます。