福島第一原発の放射性物質飛散シミュレーション(IRSN)

政府も東電もなかなか放射性物質飛散予測データを公表しませんでした。
皆が一番必要としている情報だと思うのですが、なぜ迅速に公表しなかったのでしょうか。
事故から約2週間経ってようやく公表された予測図
http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf


日本政府の対応は遅いと思っていたら、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)では22日の時点で独自に分析したデータが公表されていました。
かなり衝撃的です。半径何kmだから安全だとかダメとかいうよりも、実際の風向きが非常に大事なことがわかります。
動画の中で15日の時点に注目すると、東京での観測数値が高くなった時と合致しています。
IRSN日本語訳資料
http://www.irsn.fr/EN/news/Documents/irsn-simulation-dispersion-jp.pdf
放射性物質拡散の予想動画>

ちなみに、放射性物質を扱う法人に勤める知人から聞いた話です。
都内で観測されている放射線量は問題なく、身体外部に影響を与える心配はなさそうですが、核種不明のごく微量の放射性物質が飛散していると考えられるため、万が一の内部被曝を避けるために外出時のマスク着用と手洗いうがいが望ましいとのことです。