代理出産

向井夫妻が逆転敗訴 代理出産、親子と認めず(最高裁
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/surrogate_birth/

同情する事案ですが、現行法の限界を示しています。
日本では、親子関係は分娩の事実によって発生するものとされており(法務大臣答弁)、代理出産は明許されておりません。

この問題、一見するとかわいそうだから代理出産を認めてあげた方が良い、となりそうですが、
各国の対応を見る限り簡単ではなさそうです。

代理出産は倫理上の問題と、営利目的の仲介業者が介在する余地があることから、
女性の尊厳を守るために禁止するべきだとする国が多くあります。

個人的には、少子化対策への一つの処方として、代理出産も選択肢の一つになるのではないかと思っています。
その代わり、①倫理上の問題をクリアするために、国民の理解を深める必要があること。
②営利目的の仲介業者への厳格な取り締まり体制を整備すること(公的な仲介機関の設立など)。
この二つが最低条件になると思います。

ちなみに出生届を不受理とした品川区には、「出生届を受理するべき」とするメールや電話が来ていたそうですが、これは宛先が違うと思います。
戸籍制度は全国統一の制度であるため、実際はこれを管轄してる政府の意向が優先しています。品川区は単なる窓口役なので、政府に対して意見するのが有効です。