足立区の学力向上への試み

足立区はここ数年、行政改革への取組が活発です。
財源の効率配分と迅速な執行を目指した包括予算制度、
官業の民間開放へ向けた市場化テストの導入、
学校の魅力を高めるために学校選択制度の導入、etc...

就学援助率の首位独走や、税金滞納率での上位常連、などあまり芳しくない話題がある一方で、
行革での評価が近年高まっています。

その足立区が、学力テストの結果に応じて、各小中学校への予算配分に差をつけるとする方針を固めています。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200611030406.html
学校選択制度を前提として、各学校での学力向上への自律的な取組みを促すものです。
正直な感想は、ついにここまで来たか、といったところです。

予算配分の多寡による学校格差の拡大など、懸念すべき問題もあると思います。
また、学校の自助努力を促すものであれば、
学校評価制度の充実など、先にやるべきことがあるような気がしますが、
予算という分かりやすいインセンティブを示したことで、取組みが活発化するのかも知れません。

北区は未だ学校選択制も実施しておりませんが、善きにつけ悪しきにつけ、今後の参考とするべきです。